なぜ40~50代は自殺するのか?身近の元気な人が突然自殺、こんな兆候は危険

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1998年から12年連続で
自殺者が3万人を超えていましたが、
2015年には2万4025人(厚生労働省)に
減少しています。

しかし、
20歳から39歳までの死因の1位が
自殺というのは気になるところです。

1991年に電通社員が過労自殺し、
遺族が会社の責任を追及した
「電通事件」で、
2000年に会社が
1億6800万円の賠償金を支払うことで
結審した裁判をきっかけに、
日本社会でメンタルヘルスへの
取り組みが動き出しました。

労働安全衛生法により、
長時間労働への歯止めとして
100時間の残業を超えた場合は
産業医の面接が義務化されました。

ところが2016年、
再び電通社員が自殺するという
事案が起こってしまいました。

長時間労働と、
それに伴う過労死に対する企業の理解が
進んでいない実態が露呈したのです。

現代は、職場でも家庭でも
心を病む人が増加しています。

通信や情報技術の進展とともに
仕事の量も増え、
同時に質も早さも
求められるようになりましたが、
人間の対処能力が追い付かず、
結果的に心身共に
疲弊してきたことによると考えられます。

そのようななか、
国は「働き方改革」を掲げています。
企業も、
単なるパフォーマンスではなく、
実際に労働者が働きやすい職場づくりや
休暇を取りやすい仕組みをつくる
必要あります。

労働者の側も、
職場での人間関係、
家庭内の家族関係改善に取り組み、
心にゆとりを持つ必要があります。

「働く」とは何か、
「生きる」とは何か――、

そうしたことを
普段から考えられるくらいの
ゆとりを持ちたいものです。

さて、15年の自殺状況を見ると、
2万4025人で
前年に比べて
1402人(5.5%)減少しました。

性別では男性が1万6681人で
全体の69%を占めています。

年齢別に見ると、
40代が4069人で全体の16.9%を占め、
次いで50代3979人(16.6%)
となっています。

自殺はどの世代でも
丁寧なケアが必要となる問題ですが、
特に社会を支える
働き盛り世代の自殺は深刻です。

また、職業別状況では、
「無職者」が1万4322人で
全体の59.6%を占めています。

次いで「被雇用者・勤め人」
(6782人、28.2%)、

「自営業者・家族従業者」
(1697人、7.1%)、

「学生・生徒等」
(835人、3.5%)
となっています。

この順位は前年と変わりません。
原因別では、
原因が特定された1万7981人で分析すると
「健康問題」(1万2145人)、
「経済・生活」(4082人)、
「家庭問題」(3641人)、
「勤務問題」(2159人)の、
いわゆる“4K”が上がっています。

しかし、
自殺者の4分の1については、
その動機・原因が
特定できないとしています。

また、遺書などがあっても、
複数の動機・原因が考えられる場合もあり、
単純ではありません。

統計上、自殺者は減っていますが、
警察が扱った死因不明の「異状死体」
の件数が急激に伸びています。

08年には「異状死体」が
16万1838体となっています。

国際的には、「異状死体」の半分は
自殺者とみなされています。

ということは、
自殺者の実数は10万人を超えている
可能性があるのです。


自殺者を減らすためには、
次のような対策が必要です。

(1)個々人のストレス対処能力の向上

(2)職場・家庭における関係づくりの見直しと改善

(3)企業における働きやすい職場づくり

(4)国や自治体等による就労支援のさらなら推進

企業や国レベルの対策が
早く進展することを期待しつつ、
まずは個人でストレス耐性を高め、
身近な人間関係を
改善することから始めていきましょう。

人間関係を改善するには、
カウンセリングマインドが
役に立ちます。

カウンセリングマインドとは、
カウンセリングで用いられる
考え方や姿勢を生かして
周囲の人との関係を構築することです。

カウンセリングマインドの特徴は、
「関心」「配慮」「理解」にあります。

自殺する人は特別な人ではなく、
あなたの身近にいる、
一見“元気な人”の
可能性もあるのです。

どうか、「関心」を持って
身近な人が発信している
サインに気づいてください。

普段と違うサインに
敏感になってください。


たとえば、
表情が冴えない、
挨拶しても返答がない、
あるいは声が小さい、
一人でいることが増えたなど。

反対に、
普段おとなしい人が
やけにおしゃべりが増えたりするのも
危険な兆候です。

こうした普段と違うサインを
気づくことが何よりも大事です。

そして、「配慮」は、
声掛けする、話しかける、
ということです。

上司の何気ない声掛けで
救われたという話は
カウンセリングの現場でも
良く聴く話です。

これは専門のカウンセラーでなくても、
誰でもできることです。


「関心→気づき→声かけ」
という流れを、
ぜひ試してみてください。

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